上司との関係。2人の兄弟から学ぶ「分かっているだろう」の撤廃

情報が共有できていたはずなのに実際には大きく広がっていた2人の溝
色々な思い・感情のすれ違い、更にはそこにまんまとつけこんできたあの「日ノ本一の大天狗」後白河法皇の策謀によって頼朝・義経兄弟の仲は決裂し、悲劇的な最期をとげてしまいました。最期が力のある兄のほうが弟を殺してしまうと言うところもやはり避けては通れない「力関係」が出ていましたね・・・。
繰りかえしになりますがではどうすればこの悲劇が回避できたのかなあと考えるとこのへんかなと思われます。
頼朝社長側
1、しっかりと細部まで自分がこれから目指す会社の方向性をしっかりと部下である義経さんに話すべきだった→情報共有の不足
2、感情に動かされずにトップとして冷静に対応すべきだった→義経さんへの処分は私はやはり「感情論」が入っているようにどうしても思えます。
義経さん側
1、頼朝社長から派遣されている重役たちの意見をしっかりと聞き、冷静に戦局を進めるべきだった
→本編では文字数の関係でふれませんでしたが、義経さんの周りには頼朝社長の意を受けた重役たちがいました。彼らは頼朝社長の意向にそって義経さんに適時進言したのですが義経さんは聞き入れなかったと言われています。
このへんですかね。
やはり義経さんは「若気の至り」なのか無意識であるとしても「自分が目立とう」と言う考えはあったとんじゃないかなあと。そうでなければあの「賭け」のような奇襲を繰り返すことはなかったと思いますので・・・(^_^;) 仮にあれがなくても時流を考えれば時間はかかったかも知れませんが「源氏の勝ち」はほぼ当確だったかなと思います。
それをふまえてやはり2人に共通することが・・・、情報の共有の不足ですね。いわゆるお互いに「分かってくれているはず」と言う甘えがあったと言うことです。頼朝社長は「あまり細かく言わなくても今の自分達の状況と目指すべき方向性は分かっているはず」と思っていたでしょうし、義経さんからすれば「賭けに近い戦の進め方や官位をもらったことも自分の状況を考えれば分かってくれるはず」と思っていたんじゃないかなと思います。でも結論は・・・、両方とも許せなかったわけですよね・・・。
これは以前から何度かお話ししている「上司のほうがちゃんと説明しないと部下は正しく動いてくれません」と言う点と全く同じです。と言うこともあり私的にはこの件に関しては「頼朝社長の説明不足」のほうが悪いと思うところがあります。
日本人の「美徳」とされる点で「1から10の皆まで言わない」と言うのがありますが、こと現代の会社で言うと特に「20代の若い部下」にはほぼ通じなくなって来ているかなあと思う点があります。でもやっぱり当然ですが「真意が伝わっていないかも知れないリスクはできるだけ排除する」べきなんすよねえ。と自身の経験からもすご~く思います。
私も痛い目にあってるんで・・・(^_^;)
この2人の悲劇も大元は・・・、「分かっているだろう」と言う甘えに流された情報共有の欠如があるかなと。そこがしっかりと出来ていれば最低でも今回の悲劇までは行かなかったかなと・・・。今回の2人の悲劇を肝に命じてお互いに気をつけましょう!
と言うことで今回は終わります。
明日も1日歴史でたのしくいきいきと!
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